
ピンセットとつまようじについても比較しておこう。
ただし双方とも、古いモデルや廉価版等、本体のツール類が同じ構成であっても、これらが付いていないモデルもあることは覚えておいて欲しい。
全長が長い分なのか、ビクトリノックスの方がどちらも少し長い。
ウェンガーの方は爪を掛ける部分が内側、つまりツールの層側になっていて、やや引き出しにくい。
使い心地についてだが、双方特に問題はないものの、ピンセットに関して言えば、実物を見ればすぐ判るくらいにウェンガーの方が精密だ。
なおウェンガーのピンセットの持ち手側は、ハサミの要(かなめ:カシメ部分のネジ)が緩んだ時の締め増しに使えるようになっている。

問題なのは、旧ウェンガーのピンセット・つまようじの入手がほぼ不可能になっていることだ・・・って、これは旧ウェンガーユーザーの勝手な悩みなのだが、ビクトリノックスさん、供給してくれないかなー、世界的に結構需要あるはずだし。まあ全然儲かりはしないだろうけど。
レフターモデルの扱いとか、こういう部分とか、ウェンガーに比べるとビジネスライク過ぎないですかねビクトリノックスさん。もう少しどうにかならないものだろうか。
なお現行のウェンガー血統のモデルについては、どちらもビクトリノックスと共通になっているので、特に入手に困りはしないはず。