スモールモデル

ここではスモールサイズもモデルについて解説する。

ビクトリノックスのスモールサイズは、全長が58mmまたは65mmとなっていて、当然ながら実用性よりも小型・軽量が売りだ。
もちろん本格的な作業には向かないが、ちょっとした作業には非常に役に立つので、キーホルダー等として付けておきたいツールだ。

なおサイズは2種類あり、58mmのものがビクトリノックス系、65mmの方がウェンガー血統。全長がわからない場合、爪切りが付いているもの&ウェンガー方式のハサミが付いているものがウェンガー系なので、それで大抵の見分けはつくだろう。

74mm/75mmという微妙なサイズも物もあったのだが、かなり以前に販売が終始されているので、ここでは割愛して他のページで扱いたい。

現在最も一般的なのは「クラシックSD」と呼ばれる58mmモデルだろう、多彩な色や企業コラボ、ノベルティ等として、とにかく大量に出回っている。
以前はただの「クラシック」というものもあったが、違いは爪ヤスリの先端で、尖っているものが「クラシック」、マイナスドライバー状になっている方が「クラシック SD」となる。

なおあまりに大量に普及していて、何かで耳にした話では、その辺を歩いている西洋人を裸に剝けば半数は所持しているんじゃないかというレベルらしい。(知らんけどw)

選び方&お勧めのモデル

選ぶ際のポイントだが、ツールの構成とハンドル素材(&柄)、あとはハサミの違いだろう。

ハサミについては、ビクトリノックス系のハサミのバネは、長く使っていると経年劣化でいつか必ず折れる。(ただし無償で交換はしてくれるはず)
対してウェンガー系のハサミは、本体側スプリングを利用するので折れる心配がなく、また自動的に研がれるようになっているため切れ味が落ちない。
ウェンガー系の方は65mmと7mmほど大きくなるが、ハサミがビクトリノックス系よりも格段に優れているので、そのサイズ差を許容できるのなら、クラシックSDよりもウェンガー系の「エグゼクティブ」(Exective)をお勧めしたい、そもそも58mmモデルは小さ過ぎて少々使いにくいと思うんだが。

少しだけ厚く&重くなるが、栓抜きとプラスドライバーが加わった「ランブラー」(58mmモデル)もお勧めだ、他でも書いたが、アーミーナイフと称されるものを持っているのにボトルの栓が抜けませんとか、ちょっとマヌケだと思うので。

「ミニチャンプ」というツールてんこ盛りモデルもあるが、個人的にはあまりお勧めしない。理由は分厚く&重くなるからで、それならミディアムモデルの2レイヤーくらいのものの方が断然使いやすい上に安く、重さも大差無かったりするからだ。

爪切り付きモデル

爪切り付きのツールは正直分厚いのだが、旅行等に持って行くと大活躍する、爪切りというのは無いと本当に困る。

押して引き出してひっくり返す、という絶妙なギミックの爪切り付きモデルは、65mmのウェンガー血統なので、ハサミがウェンガー式となるのも嬉しい。

なお「爪切りという行為」についてだが、欧米では排泄と同等らしく、人前で行うのは完全なNGなので、人目を避けて切ろう。連中は浴室か自室で切る。あと爪切りの貸し借りも考えられないレベルのNGなので、そこも注意。

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